第13章 模擬戦
恵土「秀次、ごめんな;
不用意な発言で色々と考えさせちゃったみたいで^^;」
三輪「そうしないことはなかったがな(いらいら」
恵土「ぐさっ)うっ…;ごめん;
…私は近界側からしたら近界民であって
こっちでは近界民じゃない。
ここの人間だし、望まれてここに居る。
それでも…
近界で暮らしてて、居場所があった…
そんな時、近界民として扱われてたんだと思う。
私を一人の人間として接してくれた近界民は殺された。
まるで、近界民に殺された恨みを晴らすように…
自分を殺せないから、周りを殺してって感じでさ…
秀次が、そんなことをする奴じゃないって解ってても…
私は…
そういうのを見過ごせないたちで…
結局、色々と悩んでうかつにもあんなこと言っちまった;
ただ…される側の気持ちを考えて欲しかった。
それで、大切なもんを奪われる気持ちも…
実際、味わっているからこそ
それを味あわせるのが辛いっていうのも…」
三輪「…知るか。
近界民は近界民。全て敵だ。
俺が小さい頃接していたお前も
そこにいる近界民と同じだとでもいうつもりか?
違うな。
お前は近界民云々以前に、ここで生まれ育った一人の人間だ」
恵土「だから…
近界民だからって、全部が全部決めつけるなよ!
全員がそうじゃない!
攻めてきて攻撃をやめないんなら
攻撃してでも止めるしかないだろうけれど
殺していったらきりがない!
永遠に終わらない!
両方苦しんで苦しませてどうするんだよ!
最終的に、苦しみ以外何も残らないだろうが!」
三輪「俺は、もう決めた。
姉さんを殺した近界民自身を許す気はない。
もう一度言う…
近界民は全員敵だ。殺す以外、対処法はない!」
恵土「その近界民が殺したわけじゃなくてもか?
…その理屈だったら
私たちが近界民に殺されてもおかしくないだろうが!」
そう言い合い、互いを睨み合う中…
一人の人間が口をはさんだ