第38章 祝勝会(悪夢と現実)
その眼には涙がにじんでいた。
その当時に抱いていた嬉しさも、涙も共に…
迅「一人で頑張らなくていい。
大丈夫…おかしくない…
受け入れる人は
いつだって、ここにいるんだって……(微笑」
そう微笑みながら、愛おし気な眼を向けていた。
あの当時(717~723ページ参照)
そうやって、恵土が受け入れてくれたように…
とらわれそうになっていた、離れていく所だった
近界民に殺された憎しみにも、これからの恐怖にも…
間違いに走るはずだった…
目を潰してでも視えないようにしようとさえ思っていた。
それらの全てから救い出し、護り
生きたいって思わせてくれたことも……
迅「未来が視えるのが怖くなっていた俺に
大事なものを見逃さないように
ずっとつけていたサングラスを、託してくれたことも…
忘れたことなんて、一度もない(微笑)
あれからの日々も、一緒に笑った毎日も^^」
そう笑いながら思い出し、微笑みながら言い出した。
迅「ボーダーに入って、友達ができた。
ライバルができた。
仲間にも恵まれた。
太刀川さんと一緒にバチバチした。
その時も、恵土と一緒に帰って、話したり、笑ったり…
小南と一緒になって、いたずらしたり
恵土を引っ張り合いしたり…
色んな日々があって、それに救われてきたことも……
それが何度でも
間違わない方へ、引っ張っていってくれることも…
それそのものが
その「一緒にに過ごした『時』」が
本当に、大事な掛け替えのないものだってことも……(涙目&微笑)
心がおれそうになりかけた時もあった。
それでも、過ごした後のはずなのに
何度でも救ってくれるんだ。
頭によぎっては、温めてくれる。
一人のはずなのに、自分を責めてたはずなのに…
何でか、笑えてくるんだ^^//
何度でも、あんたが笑って手を差し伸べる光景が見える。
どんなことがあっても離さないでくれる。
何をぶつけても…
それがたとえ、怒りでも嬉しさでも喜びでも哀しみでも……
だから俺は…
隣を見れば、いつだっていてくれた
どんな時だって気にかけて、支えようとしてくれたお前が
本当に…好きで大好きで仕方がないんだ^^//」
そう笑いかけながら近寄り
目線を合わせながら頭を引き寄せた