第16章 審神者の帰還
そういうわけで、僕は『チクる』というお仕事を完了した。
鶴丸にメールを送ると、サキュバスの城に集合とのメールが届く。
どうやら、そこが待ち合わせ場所になってるらしい。
その最中の出来事だった。
「セレナーデよ、私も共に連れて行ってくれないか」
そこに居たには、鶴丸の教官をしてた天使。
この人は、どうやらラファエルというらしい。
この、ラファエル、ガブリエル、ミカエルは男。
追加といわれてるウリエルが女。
「ルシファーはウリエル様を狙っています。私どもより、ウリエル様の警護をお願いします」
「でも……」
「ラファエル、止めろ。彼女は、聞いてのとおり天珠の宝玉を盗み出すかかりだ。大勢でゾロゾロ行くと、逆に迷惑になるのさ。さ、お嬢さん。迷惑をかけたね」
にこり、と笑ったのは緑髪の天使ガブリエル。
ちょっとチャラ男的な雰囲気もするけど、一応7大天使の一人。
「ありがとうございます、ガブリエル様。時間が惜しいので、先に行きます」
まぁ、こんな感じで時間は取られたけど、どうにかサキュバスの城へと行くことができた。