第16章 審神者の帰還
僕らは、助けてくれたお礼に山程の宝石を貰った。
次からは、「生肉」を持ってくると、宝石と交換してくれるらしい。
どうやら、倒さなくてもドロップ品はこうして物々交換で得ていくものだとか。
そんな感じで、さっきの天使さんの場所を通ってまた戻ってきてしまった。
ミカエルさんが住む場所は、火山地帯の洞窟だ。
あちらこちらにマグマが露出してる、ちょっと熱い場所。
「こんな場所を通って、大丈夫ですの?」
「わかんないよー、でもこの先に弱いモンスター居るっていうし」
「あぁ、子供の淫魔ね。丁度いいと思うわ」
えぇー、子供ー?
凄く戦いにくいよー……。
「嫌な予感するなぁ」
「どうも、戦意がない相手とはやりにくいぜ」
「大丈夫ですわ、淫魔はヤりたい盛ですもの。異性を見たらすぐくいついてきますのよ?」
幼女やショタに襲われるって、なんか凄い複雑。
子供って、目がキラキラした可愛いものだと思ってたのに。
それで、天使さんと一緒にミカエルさん探しをしてる。
何故かって?
高いレベルのモンスターを蹴散らしてもらうためだよ。
「あら、珍しくミカエル様居ませんのね」
「どうなさったのでしょう?」
「天界へ戻ってるのでしょうか……?」
岩の隙間から、多数のインキュバスと悪魔が覗きこんでる。
気づけば、天使さんが蹴散らしてくれるからありがたい。
どうやら、この天使さん達は強いらしく、いいボディーガードになってくれてる。
なんていうか、モンスターにボディーガードされるゲームなんて、初めてだ。
「あら、到着しましたわ。気絶させれば経験値は入りますのよ」
到着した場所は、ルビーが露出した場所だ。
さっきもらった宝石は、青系の宝石だったし、これはありがたい。
「へぇ、ここ採取できるんだ!」
「あ、それに触れてはなりませんわ。それは、ダミー宝石。触った相手を淫乱にする魔法がかかってるんですの」
「それは、子供の淫魔の悪戯だよ」