第16章 審神者の帰還
で、到着しましたアンデット城。
実は、移動中に何人かの天使にあって、鶴丸が総攻撃を受けてた。
やれ「同胞に何をする!」だの、「その子を離しなさい!」だの、完全に敵視されてる。
で、結局僕が説明して、傷も治療するどころかアンデット城まで送ってもらった。
でも、ずっと怪しいぞって感じで、天使が睨みをきかせてる。
「はぁ、驚いたぜ……」
「だから、淫魔でいいの? って、僕何度も聞いたよね?」
「ここまできたんだ、後戻りはできないさ」
で、移動してるんだけど……、こそこそとわかりやすい行動で天使たちが後を追ってきてる。
だって、全員羽大きいんだもん……。
「同胞は大丈夫でしょうか?」
「駄目よ、あの子は洗脳されてるのよ!」
「今すぐにでも、あの忌まわしい淫魔を追い払わなければ!」
聞こえてる、聞こえてる。
あ、ちなみに後ろの天使さんもモンスター。
どうやら、このゲームはモンスターと仲良くなることもできるらしい。
――ってことは、モンスターな天使さんとエッチもできるのか。
β開始後の彼女たちが、安全だといいなぁ。
DMMでダウンロードできそうなエロゲみたいになってなきゃいいけど。
そんなことを、ダラダラ考えてる時だった。
石につまずき、転びそうになる。
「おいおい、しっかりしろよ?」
鶴丸が助けてくれた。
その瞬間、その場に魔法陣が出現する。