第16章 審神者の帰還
僕は、そのまま急降下を続ける。
すると、見慣れた城が見えてきた。
どうやら、あそこがあのお城らしい。
そのままひとっ飛びして、噴水前に到着。
どうやら、早すぎたらしく誰もいない。
あたりを見ても、NPCのみ。
なんかこう、誰も居ないと寂しいな。
過疎化が進んだゲームに見えちゃう。
開始前なのにね。
仕方ないから、僕は人が居ないことをいいことに羽を洗うことにした。
頻繁に洗わないと汚れてしまうらしい。
純白の白い羽は、天使のトレードマークだから大切にしないとね。
僕は、外に出て人が居ない湖を探す。
辺りに居るモンスターは、どれもこれも攻撃してこない平和主義者。
だから、見えないような位置で、城から近い位置の湖を見つけた。
辺りに誰も居ない事を確認してから、服を脱ぎ始める。
その後、髪を上手くアップにして、水に浸かる。
水の冷たい感覚が心地いいや。
そして、僕は抜ける羽が無いか確認しながら、一つ一つ丁寧に掃除を始めた。