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モノグラム

第61章 幸せ





二人残された私たちは

何故か

気まずくなっていた




久しぶりだからか

あんな事があったからか




どちらから話すか迷うように

沈黙が続いていた





その沈黙を破るように彼が口を開いた




大倉「・・・元気やった?」




在り来たりの言葉に

私が少し笑ってしまった




大倉「何で笑うん?」





「いえ、元気でしたよ・・・」





私は軽く首を振って答えると

その返事に彼は心配そうに



大倉「・・・何か、あったん?」





彼が優しく聞く

その言葉を私は笑顔で答えた





「たくさんありましたよ

その話を大倉さんに是非に

聞いて欲しいです・・・」





その言葉に

彼は嬉しそうに微笑むと

私の手をそっと握った





大倉「じゃあ、車に行こうか?」





私は頷いた




二人で久しぶりに歩く道が

今の私には新鮮で仕方なった





彼と一緒の時間がこんなに

幸せだと忘れていた

自分に反省していた






そしてこの温もりを感じながら

私は、彼に自分の気持ちを伝える事を

まとめていたのだった



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