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モノグラム

第55章 手紙





 彼は私を家の前まで送り届けてくれた





私が微笑みながら


「今日は本当にありがとうございました」




そう告げた時だった

彼がそっとキスをし唇を離しながら





大倉「愛してる・・・」




照れ臭そうに微笑んだ




「私もです・・・・」




私も照れ臭く俯いたが

幸せに酔っていたので

彼の手をそっと私から握った





大倉「うん?」




彼は不思議そうに私を見る

私はとても恥ずかしくなったので

私は首を振った





大倉「ちゃんと言ってや?」





彼は私が握った手を優しく

握り返しながら言う




私は小さい声で伝えた





「幸せで・・・・

離れたくなくって」




私の言葉に彼は微笑んだ




大倉「・・・そっか」



優しく私の頭を撫でながら




大倉「出来るだけ

会えるように頑張るからな」




その言葉に私は頷いたが

何だか自分が我儘な子供のように

感じてきたので




「では、おやすみなさい・・・」



私はそう告げると車から降りた



彼は、車の窓を開けて




大倉「ほんならまた、連絡するな」




そう告げて彼は車を走らせて

去って行ったのだ











私は静かに家に入り自分の部屋に来ると

テーブルの上に一通の手紙があった




不思議に思い手に取ると

差出人を見て驚き体中が震え始めたのだ








「な・・・なんで・・・」








それは

亡き彼からの届け日が指定になっている

手紙だったのだ





私は震える指で封を開けた






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