第54章 プレゼント
私の誕生日パーティーは夜まで続いた
彼らはちゃんとケーキまで用意していて
くれたのだ
私がケーキの上のローソクの火を消すと
安田「でも、今日が
みんながOFFでほんまに良かったな」
安田さんが拍手をしながら
笑って言った
丸山「本当に奇跡やね」
丸山さんが嬉しそうに彼に言うと
大倉「仕事があっても
終わってからしたけどな」
彼は得意げに言いながらケーキを切った
私は、切り分けられた
ケーキを受け取りながら
「今日は、本当にすいません
でも・・・・
こんな素敵な誕生日は初めてです」
私が言うと
安田「来年からは、二人でしてや」
そう彼に意地悪気に告げると
彼は安田さんを睨みつけながら
大倉「もちろんや」
そんな彼らを見ながら
私と丸山さんは笑っていた
しばらくして楽しい時間を
過ごしながら
時計をふと見ると
もう次の日になろうとしていた
「あのぁ、私・・・・
そろそろ帰らないと・・・」
私が告げると
彼も時計を見ながら
大倉「そやなぁ、送るわ」
優しく私に言ったのでした
私は、最後に自分の気持ちを
伝えようと思ったのでした
「今日は
本当にありがとうございます」
私の言葉に安田さん、丸山さんは
笑顔で答えてくれた
大倉「ええやで・・・
そんなに喜んでもらえて
ホンマに良かったわ」
彼は照れたように鼻をかいた
丸山「あのぉ・・・
イチャイチャは二人きりになってからに
してくれますか?」
丸山さんが茶化すと
大倉「うるさいなぁ・・・・
ほんなら行って来るから
片付けといてや」
そう言うと私の手を握り
部屋を後にしたのだった
私は、送ってもらってる
帰りの車の中で
花束を持ちながら笑顔だった
その私を彼は運転しながら見ると
嬉しそうに微笑んだ