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モノグラム

第53章 サプライズ





本人が忘れていた事を

覚えていてくれたのが

本当に嬉しかった




「・・・・ありがとう」


少し涙が溜まった目でお礼を言うと



安田「ちょ、泣くのはまだ早いんやからな」



安田さんは照れながら

もう一本のクラッカーを鳴らした




その音に驚きながら私が笑うと

彼が耳元で



大倉「驚かしたくって

めっさ演技した・・・」



その言葉に私はビックリていた

朝の元気のない電話も

ここまでの気のない態度も

このサプライズを良くするための

演技だったのだ


「大倉さんて

サプライズ好きですよね・・・」


私が言うと


大倉「ワクワクするやろ?」



そう嬉しそうに笑ったのだった

その時


丸山「はい、これは僕とヤスからの

プレゼントね」


私に大きな花束を渡してくれたのだ


「ありがとうございます」



私は、その綺麗な花束を抱えて

彼を見ると彼も嬉しそうにしていた


私は、花束と飾られている部屋を見て

彼が必死で飾りつけをしている姿を

想像し


丸山さん安田さんが

花束を買いに行ってる姿を想像していた


私のためにしてくれて

本当に感謝していた



大倉「なかなか、部屋に入ってくれんから

ほんまに、どうしょうかと思ったわ」




彼は苦笑いしながら言った



「知らなったもので

すいません・・・・」



私は、自分の気持ちだけで

一杯になっていた事に

そして

弱くなっていた自分が

恥ずかしかった



花束の匂いを嗅ぎながら

私は反省していたのだった



私は、この時に

何があっても彼を信じようと

思ったのだった









隣で微笑んでいる彼に感謝していたのだった




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