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モノグラム

第52章 胸騒ぎ




 次の日は休みだった

私が眠っていると

スマホの着信音で起こされた




眠い目を擦りながら

誰かと思いスマホを見ると彼からだった




こんな事はなかったので

驚きながら出ると




大倉『俺やけど・・・』




何かと私は不安になった

もしかして店の人からの噂で

彼に問題が起きたのかと考えていた





『はい・・・・』




私は自分の気持ちを抑えて返事をした



長い沈黙・・・
何で何も言わないんだろ?



何があったんだろう?



私の中で不安が大きくなっていく




やっと彼からの声が聞こえてきた




大倉『今から会えんかな?

仕事やったら、明日にするけど・・・』





彼の元気のない声に私の動揺は大きくなる




『今日は休みなんで、大丈夫です・・・』




私が答えると




大倉『なら、昼過ぎには会える?』




『はい、大丈夫です・・・・』



私が答えると




大倉『家を出る時に電話してくれるか?』




『わかりました・・・』




返事をすると静かに電話を切った


私は、今から何があるか分からずに

不安だけが先に立っていた





人は、いつもと違う事になれば

動揺したり不安になったりする

今の私がそれだった



昔の私なら・・・・


もし彼と離れる事になっても

平気でいただろう



私の世界はいつの間にか

彼だけで出来始めていた事を感じていた

そんな自分に戸惑いながら

彼との愛に必死にしがみつこうとしていたのだ







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