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モノグラム

第50章 私たちは




二人きっりになると

彼は私の手を優しく握った



「大倉さん・・・・」



私は声をかけると

彼は優しく微笑みながた



最近の彼は

以前よりもっと優しくなっていた




大倉「どなんしたん?」




私は首を振った



「いえ、何もないです・・・」




大倉「変な奴やなぁ・・・・」


彼は笑って星空を見た





実は、私は左肩が痛んでいたのだった




彼女が言ったのは

私と彼との関係がキスで

止まっているからだったのだ





確かに

これだけ付き合って・・・




でも・・・・

私には誰が見ても目をそむけてしまう

大きな傷がある

それは彼も知っていて付き合っているが




でも、やっぱりと考えてしまう・・・・

そんな自分がいて

胸がチクチクと痛んでいたのだった




そんな私に不思議に思いながら

彼は声をかけてきた




大倉「今日も、ドライブするか?」



私は彼に引っ張られながら

歩いていた



「そうですね・・・」




大倉「体調が悪いんか?

元気ないやんか・・・」



彼は心配そうに私の頭を撫でた



「大丈夫ですよ・・・・」



私は無理にでも

元気にならなきゃと思った

この事は彼に知られるわけには

いかなかったから



これ以上

彼に負担を増やしたくなかったのだ



彼女が言っていたように

彼らの人気が上がり

彼は仕事が忙しくなっていた

とても私の問題を抱える余裕なんて

ないのだ




大倉「なぁ、身体なら

今日は早めに帰ろうか?」



彼は私の事を心配していた

彼の優しさが私の胸に刺さる




「本当に大丈夫なので

そんなに心配しないで下さいね」



私は、微笑んで彼に言った




大倉「・・・そっか

でも辛くなったら言うんやで」



その言葉に私は頷いた

それを彼は優しく微笑んでくれた



私はこんな二人で充分だったけど

また私たちの前に大きな越えなきゃ壁が

現れたのかもと感じていた




私は知らなかったのだ

相手の事を思って

隠し事をすると壁が出来る事を


悲しみを生み出してしまう事を




私たちの運命は

少しづつ廻りながら

先の見えない未来に進み始めたのでした






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