第50章 私たちは
私と彼の付き合いも長くなっていた
色々と起きた事が
二人の愛情・絆を深めた
そして
二人の関係は何も変わらなかった
何が起きても
私は彼を好きだし
彼を信じていたから
私たちの付き合いは
彼が会いに来て
夜中に車の中で話をして
時間がある時は
デートをして・・・・
そうして愛を積み重ねていたのだ
彼が約束してくれた日まで
そんな穏やかな日が続くと信じて
いつものように仕事が終わり
仲良しの彼女と
帰っている時だった
彼女が私と彼の事で驚いたのだ
「えっ、それは本当ですか?」
私は彼女の驚きにビックリしながら
「うん、そうだけど」
私の返事に彼女は感心するように
「今時の恋人としては貴重ですよ・・・」
彼女の言葉に私は考えていた
その時だった
私を待っていた彼が現れたのだ
大倉「今日も、遅くまでお疲れさまやな」
彼は優しく私たちを見る
「お疲れさまです
今日は、ちょっと遅くなったんですが
やっぱり待ってるんですね」
彼女は、クスクスと笑いながら言った
すると彼は苦笑いしながら
大倉「俺の方が
色んな事を待たしてるからなぁ」
そう言いながら彼は私を見た
私は答えるように微笑む
そんな私たちを彼女は見ると
「私は、お邪魔なようなので
このまま消えますね・・・・」
「えっ、そんな事ない・・・」
私が必死で止めるが
彼女は笑いながら私に
「最近、大倉さんは
お仕事が忙しいんですから
会える時を大切にしないと・・・」
そう告げると
頭を軽く下げると
私たちの前から去っていったのだ