第49章 未来へ
私は、眠ってる街並みを
見つめながら言った
「ここ、好きですね」
大倉「俺の大切な場所やから・・・」
私は街を見つめる彼の
横顔を見つめていた
すると朝日が少しずつ登ってきて
暗かった街が
朝焼けの色で染まって行く
幻想的な光景を
不思議な気持ちで見つめていた
そう、全ての始まりを
見ているような気持になった
大倉「綺麗やろ?」
彼が感動している私に言った
「・・・・・綺麗すぎて」
私は感動して
自分の瞳に涙が溜まっている事に
気が付いて涙を拭いた
そんな私に彼は微笑みながら
抱きしめてきた
抱きしめらながら私は
彼の胸に顔を埋めながら
景色を見ていた
そんな私の頭に優しきキスをすると
耳元で囁いた
大倉「落としたい女は夕焼けを
見せてきたけど
未来を約束したい女は
朝日って決めてたんや」
私は彼を恥ずかしそうに言った
私は顔を見上げながら
「何人目ですか?」
すると彼は笑いながら
大倉「初で・・・
最後の人ですが・・・・」
その言葉で私は動けなくなった
大倉「プロポーズは
まだ先になりそうやけど
待っててくれるか?」
私は俯いた
自分の涙を見られたくなかったから
大倉「ガラスの靴がいるん?」
彼がふざけて言ったので
「いりません!」
私が怒って顔を上げると
不意に唇を塞がれ
強引で驚いている私を
気にする事なく
彼はキスを続ける
あまりの長いキスに私の息が続かず
苦しくなり
彼の胸を叩くと
やっと唇は離してくれた
「ちょ、もう・・・・」
苦しそうに息を整える
私を見て彼は笑いながら
大倉「ごめんやで
本気で俺のもんにしたかったから」
彼の熱い気持ちが
どんどん胸に入ってくる
「本当に強引な人ですね・・・」
私の呆れた言葉に彼は嬉しそうに
大倉「絶対に、プロポーズするからな
覚悟しとけよ!」
負けずに言う
「何の宣言ですか?」
私が笑いながら言うと
再び二人で優しくキスをした
長く甘いキスを・・・・
幸せな未来を信じて
二人の未来に進む決意をして
誓いのキスをしたのでした