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モノグラム

第49章 未来へ




 私と彼は車に乗ってドライブに出掛けた


久しぶりの運転している彼に

私はときめいていた



頬を赤らめて見つめる私に

気が付いたのか



大倉「なんやんねん

そんなに見てたら照れるやろ」



運転しながらチラチラ見て言った



「すいません・・・」


私が拗ねたように謝り

身体の姿勢を直すと

彼は小さく笑いながら言った




大倉「ええけど・・・

運転中はキスできんやろ?」



その言葉に私の顔は真っ赤になる



「別にキスをせがんでません!!!!!」



その言葉に彼は笑い出した



大倉「すぐ怒る所は

全然、変わらんな」



私は剥れて

窓の外に目線を送った



すると彼の腕が伸びてきて

私の頭を優しく撫でた



幸せだった

彼と一緒にいる事が

本当に幸せだった





「どこに行くんですか?」



私は彼に聞いてみると



大倉「ええとこ」



彼は嬉しそうに言った

私は彼の顔を見て

前にこんな事あったと

思い出していた



しばらくすると

車は見覚えのある場所に駐車した



彼が車から降りると

私も続いて降りた



ここは

山の上のレストランがある

私たちの思い出の場所だった



もう直ぐ朝になろうとしているので

車は一台もなかった



私は不思議そうに声をかけた



「大倉さん?」


彼は私の呼びかけに微笑みながら

近寄ってきて



大倉「行こうか?」


そう告げると手を握り歩き出した


歩きながら私に話しだした



大倉「最初に、ここに来たときは

アンタとの関係は最悪やったな・・・・」



私は思い出していた

そう・・・

昔の彼に囚われていた時で

彼に冷たい態度ばっかりだった



大倉「二回目は、俺にしたら

やっとのデートやったのに

ヤスが来て・・・」



私は彼を見た


「そうだったんですか?」


私の言葉に彼は恥ずかしそうに



大倉「そうやで

めっさ悔しかったんやからな」



私は嬉しかった



「でも、花火は楽しかったですよね」



大倉「おん、そうやな・・・・」



そう言った彼の目の前に

まだ眠っている街が見えてきた



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