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モノグラム

第48章 出会いで変わる





彼は突然に振り向かれた事に驚いたが

彼は照れた顔で私を見た



「またですか?」


私は呆れて言った


大倉「へへっ・・・

ちょっと声をかける勇気がなかったん」


彼女も呆れた顔で見ていた



「本当に、そんな所は子供ですね」


私は笑って言った

すると彼女は私たちに遠慮するように


「それじゃ、私は明日は朝が早いので

今夜はこれで・・・・」


そう告げると

私と彼に手を上げて去っていった



大倉「えっと・・・・」



彼は照れ臭そうに鼻をかいた

私も久しぶりの彼に照れ臭かったが

会えた嬉しさを素直に伝えようと思った



「お仕事、お疲れさまです・・・・」


私の言葉に微笑むと

ゆっくりと手を伸ばして私の腕を掴むと

自分に引き寄せた



大倉「会いたかった・・・・」


私を自分の胸に抱きしめると

そう囁いた



「私もです・・・・」


私も彼の胸に顔を埋めて囁いた


大倉「可愛え」


彼は嬉しそうに更に強く抱きしめた

私は彼の顔を見た


大倉「うん?」


彼の顔を見つめながら

私は話し始めた


「実は、マネージャーさんが来たんです」


彼が驚いて私を見た


「そして、私に

大倉さんをよろしく

お願いしますと言っていました」



その言葉に彼は少し困った表情をしたが


大倉「そっか・・・・」


私は彼を見つめた

彼は私の手をそっと握った


大倉「ドライブに行こうか?」


彼の誘いに私は微笑みながら言った


「そうですね・・・・」


二人はゆっくりと歩き出した


大倉「俺はアンタと会えて

ホンマに良かったと思ってる」



彼の言葉に私は微笑んだ


「私もです・・・・」



大倉「人との出会いが人生を変えると

教えてもらったよ」


そう言うと

歩きながらだったが

そっと私にキスをした




私はキスをされながら

彼の言葉を考えていた



私の出会いは

彼で変わった

そうこれからも変わるのだと

私は知らずに

今の幸せに酔っていたのだった


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