• テキストサイズ

モノグラム

第48章 出会いで変わる





 それからも彼は映画の撮影の為に

会えない日々が続いた



でも、私と彼の心は強くなっていた




そう・・・・・

彼の撮影が終わる日を



私の所に会いに来てくれる日を

信じて待っていたのだ








今までの私は一人で孤独だったが

今の私には友達

ううん親友が出来ていたから

笑顔でいれた



そして、時々だが

安田さんと丸山さんが私の事を

心配してくれて

顔を見せてくれて

私に元気な

彼の様子を伝えてくれた




彼の方は

私の電話番号を知っているのに

やっぱり電話すらしてこない



そんな彼を私は

呆れながらも

今では彼らしいと思ってた



私たちはこれでいいと

思うようになっていた






店の方は

シンデレラを探し続けていて

その様子を私と彼女は

呆れ顔で見守っていた










「そろそろ

大倉さん来そうですね」


帰り道で私に彼女は言った



「えっ、なんで?」



私は、驚きながら聞くと


彼女は嬉しそうに伝えてくれた


「あれ、知らないんですが?

撮影が終わったようですよ

昨日にニュースしてましたよ」



私は考えながら言った



「そうなんだ・・・・」



彼女は私を見つめてた



「うん?」



不思議そうに彼女を見ると



「そこに隠れているかも

知れませんよねぇ」


彼女は冗談で言いながら

いつも出て来る暗闇を指した




その時に聞こえてきたのだ

私たちの後ろをつけて来る

足音が聞こえてきた

彼女は不安げに私に

小声で言った



「誰かにつけられてますよね」


私は、ため息をつきながら頷いて

思い切って振り返った



これは、前に経験していたから



そこに立っていたのは

私の予想通りに彼だった



/ 189ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp