• テキストサイズ

赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第17章 赤い夫との誘拐



~征十郎目線~

扉を開けると下着姿になり、手と足が縛られて、目隠しと猿轡をされている美桜がいた。それと男の3人。

ブチッ

俺の中で何かが切れるような音がした。

〈誰だ!?〉

〈“誰だ”か……。この状況で来るのは1人しかいないと思うのだが。まあいい、僕は赤司征十郎だ。妻を返してもらおうか〉

〈微笑を浮かべてやがるが…。殺気やべえな〉

男が苦笑いをしながら僕を見ている。

〈おい。どうするよ〉

〈殴りにかかるか?〉

美桜。僕が今から君を助ける。例えこいつらを殺してでもね……。






~美桜目線~

征十郎の殺気が私にビシビシと伝わってくる。

〈俺がせーのって言うからそのうちにお前らは赤司征十郎に殴りにかかれ。おれはこいつを連れて裏口から出る〉

男が小声で2人に指示を出す。

〈〈おう!〉〉

〈いくぜ……。せーの!〉

男の掛け声と共に2人が走ったのが音で分かる。

ドゴッ

鈍い音が一瞬で鳴り響く。

〈ガハァッ…………〉

〈てめぇ!!よくも仲間にっグアッッ〉

ガシャァァン

何かが崩れる音だろうか。

〈いきなり殴りにかかるなど失礼にも程があるな〉

征十郎は低い声で言った。

私はとてもとても混乱していた。

は?あの征十郎が僕!?というか2人倒した!?あと怖いって!!ちょっと落ち着こ!?

もう混乱しすぎてて自分の思考回路もおかしい。
/ 237ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp