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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第17章 赤い夫との誘拐



〈誰だ!?〉

『ん!?』

コツンコツン

足音が鳴る。

〈“誰だ”か……。この状況で来るのは1人しかいないと思うのだが。まあいい、僕は赤司征十郎だ。妻を返してもらおうか〉

ゾクッ

声を聞いただけで征十郎と言うことは分かった。もちろん嬉しい。だが、歓喜と言うよりは今は身の危険を感じている。

何…?この冷ってする感じ。怖い……。

〈微笑を浮かべてやがるが…。殺気やべえな〉

ハサミの男が言って私はこの身の危険を感じる理由が分かった。

〈おい。どうするよ〉

〈殴りにかかるか?〉

殴るって。ふっ、アホやろ。征十郎が負けるわけがない。

こんな状況で笑っているのはおかしいが、今の会話を聞き笑ってしまった自分がいた。





~征十郎目線~

俺は走った。地図が示す、美桜がいる場所へ。

「はぁ……はっ…………。ここか……」

俺は美桜がいるであろう倉庫へとたどり着いた。

『ん!!んーー!』

中から美桜の声がすると共に、俺の名前が呼ばれている様な気がした。

ギーガラガラガラ

俺は即座に扉を開けた。
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