第17章 赤い夫との誘拐
~美桜目線~
征十郎征十郎征十郎征十郎!!!征十郎!!
今までこんなにも征十郎の名前を連呼した事があっただろうか。
私の首に生暖かい物があたる。
『!?んーー!!!!』
〈お前いい匂いすんな。お前らも嗅いでみろよ〉
他の2人が興味津々で近づいてくるのが分かる。
スンスン
匂いを嗅ぐ音がする。
気持ち悪い気持ち悪い!!!!
私の目に巻かれているものが涙でびっしょりと濡れている。
〈ほんとにこいついい女だわ。攫ってきて正解!〉
〈ちゃっちゃと済ましちゃおうぜ。あ、順番どうする?〉
〈ここは公平にジャンケンだな〉
男たちはジャンケンをするために私から離れていった。
…………。やばいぞ。ほんまにやばい。早く逃げないと……。無理だな。あ、GPSで征十郎はここの場所が分かつてるはずだから時間の問題か。いや、ほかの仲間がいたらどうしよう。
そうこう考えてるうちにジャンケンが終わったのか1人近づいてきた。
私の下半身に手が触れる。
『つっ!!』
〈いい反応だな。夫に毎日触られてんだろ??〉
男の指が下着の上から不規則に私の蜜部へと撫でられる。
『んー!んっ!!』
〈気持ちいのか?〉
男は細かく刺激を繰り返していく。
〈はっ!濡れてぐしょぐしょだな〉
男は鼻で笑う。
征十郎!!早く来て!!!!
私がそう願った時だった。
ギギーーガラガラガラ
扉が開いた音がした。