• テキストサイズ

赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第17章 赤い夫との誘拐



~征十郎目線~

〈はぁ……はぁっ…………〉

俺の後ろでロバートの荒い息が聞こえてくる。

俺は立ち止まり、息を整えてから後ろを振り返った。

〈はぁ…は……。ロバート。お前はここまでで良い〉

〈な…………なんで、だよ!!〉

〈……息も荒いし、このまま走り続けて酸欠とかになられると厄介だ。何しろこの巨体が隠れられる場所もない。だからお前にはFBIを呼んできてほしい〉

〈確かに……。無さそうだな…………。でもよ!呼ぶと誘拐したやつらが美桜に危ないことするんじゃねえのか?〉

〈だからサイレンを鳴らさずに来い。そしてすぐに捕まえられる準備体制に入っておけ〉

〈お、おう!!!じゃあ行ってくるぜ!!征十郎!気をつけろよ!!〉

ロバートは親指を立てニッと笑って向かって行った。

じゃあ、俺も美桜の所へ行こうか。

俺は目をつぶってゆっくりと深呼吸してから目を開けた。愛する美桜を助けるためになら殺人を犯す決意を目に宿して。
/ 237ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp