第16章 赤い夫との甘い夜
征十郎が顔を近づけてきたので反射的に目を閉じた。
「美桜」
『んっ?つ…………!!』
私が目を開けた瞬間に征十郎がキスをした。
「力入りすぎだ」
私は目を丸くして征十郎を見た。
「…………逆効果だったかな」
『すいません』
征十郎はそっと私の頬に手を当てた。
『…………続きしいひんの?』
私はわざと関西弁で征十郎を誘ってみた。
「はあ……。これだから#NAME#は怖いんだ。もう待ったは無しだからな」
征十郎はそれだけ言うと、狂ったように激しく、そして優しく私の口と中をぐちゃぐちゃにした。
『あっ!!あぁ!んぁ!んん』
クチュ グチュ
私の下から水音が鳴る。
「すごいな……たくさん出てる」
『いや……言わ……ん!とい…て………あっ!!』
私は生理的な涙を目に浮かべ、快楽に耐えながら言った。
「気持ちいいんだろう?」
征十郎は的確に私の気持ちいい所を攻める。
グチュッグチュッ
『あ…だめ……もういっ……く!!』
私は身体を弓のようにしならせ、ガタガタと身体を震わせて、理性を離した。
だが、征十郎の手は止まらなかった。