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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第16章 赤い夫との甘い夜



「夜になると冷えるな……」

征十郎は私の手をしっかりと握りながら言った。

『ホテルってここから近いの?』

「ああ、15分ぐらいかな」

街灯がキラキラ光っている。会社と同僚らしきグループやカップルなどたくさんの人がすれ違っていく。そうこうしている内に目的のホテルへとたどり着いた。

『なかなかでかいホテル…………』

「そうか?さっさと中に入ろう寒い」

中に入るとゆったりとした音楽がなっている。

〈こんばんは……って、征十郎じゃない!お久しぶりね!!〉

〈ああ、久しぶりだな。スイートルーム一部屋空いているかい?〉

え?え??と私は2人を交互に見た。

〈あ、紹介してなかったね。この人はセシカだ。小さい頃によくしてもらっていたんだ〉

《は、はじめまして》

私はお辞儀をした。

〈あら?こちらの方は征十郎の奥さん?〉

〈ああ。そうだよ〉

《妻の美桜です》

〈はじめまして。セシカよ。なに?新婚旅行で来たの?〉

《出張でアメリカへ来たんですよ》

〈あらそうなのー。大変ね。ところで、なぜここに泊まるの?家で泊まればいいじゃない〉

〈セシカ…………。察してくれ〉

私たちの間に数秒の間が空いた。
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