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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第16章 赤い夫との甘い夜



征十郎は私の隠している手を剥がそうとする。

「そんなのに馬鹿力はいらないから。顔見せて」

『顔真っ赤だから無理。NO!』

「はあ……。しょうがない」

征十郎は諦めてくれたのか……。と私はほっとした。そして、征十郎が片手で支えていた手の力を緩め、私の上へと被さった。

『え?あれ?征十郎?重い』

返事がない。そして征十郎の髪が頬に当たってくすぐったい。

『…………無視しないでくれますか?』

すると返事の代わりだろうか、枕に突っ伏していた顔を私の方へ向ける。

ふぅーーーー

『あぁぁぁぁっっ!!んあ!やっ!!』

征十郎は私の耳の中へ息を吹きかける。

ペロッ クチュ チュパ

『あっ…………。いやっ…………。だめっ!んん!!』

舌が私の耳の中で踊り、水音を立てながら攻めてくる。

「やめてほしい?」

征十郎は耳元で少し声を低くして話す。

「やめてほしいのなら顔を見せてくれるかい?」

『み、見せるから…………。起き上がって………………』

「ああ。すまないね」

征十郎はまたさっきの体勢へ戻った。私と焦点が合う。

「もう赤くないね。それより息上がりすぎじゃないのかい?」

征十郎は私の頬を撫でる。

『だっていきなりするから…………。それに耳弱いの知ってるでしょ?』
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