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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第16章 赤い夫との甘い夜



「え?」

征十郎は目を丸くして私を見つめる。

『え?やなくて。目つぶって』

「結構顔が離れたからもう終わりだと思ったじゃないか」

『すいませんでした』

私は少し頭を下げて謝った。

「もう1回キスしてもらったからいいよ」

征十郎はそれだけ言うと私のお腹に手を回して天地逆になる。

『うわっ!』

ぼすん

「はい。反対」

征十郎に上から見つめられる。

『……………。』

私は下を向く。するとすぐに征十郎の腹筋が目の前に現れた。

「…………。あの、美桜?そんなにガン見されると流石の俺でも恥ずかしいのだが」

『え?なん…………あっ!うわぁぁぁぁ!!!!』

まだ電気を消してないのと、スタンドライトが付いていたので丸見えだった。

「……………大丈夫かい?」

私は顔を両手で隠している。絶対に真っ赤になっているだろう。

『ごめんなさい。さっき見えてたりしてたけど、いつもだし無視してたけど、まさか目線の先にあるとは思わなかった。というか言われるまで気づかなかった』

「だから俺は大丈夫だから。顔見せて?」

私はいやいやと頭をふる。
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