第11章 バケーション
パジャマのままで飛行機に搭乗してから約2時間。
やって来ましたシャイニングアイランド。
無人島だから人口ゼロ、面積は東京くらい。何処にあるのかは聞いちゃダメ。
そして、島と言えば・・・海。
『・・・おー、すご』
「わあ・・・!
キラキラして・・・蒼くて綺麗です」
「ふふっ、まあそりゃ海だからね。
ってか心羽、あんたもっと別の感想あるでしょ・・・」
『・・・この海のどこかに、ラピ〇タがあるんだ』
「雲ね?」
飛行機から降りて、取り敢えずやって来たのは海。
ゴミ1つ無い純度100%の砂浜。
コバルトブルーの海。
真っ白な雲がいい感じに浮かんでる青い空。
風もいい感じに吹いていて、まさに秘境。
「言われたスケジュール通りですと、3泊4日はここでのんびり出来ますよ」
『それにしても、よく財閥の2人来れたね』
「・・・オレ達も驚いているんだ。
ジョージの話だと、ボスがオレ達の実家に直談判しに来てくれたらしいんだけど・・・」
「課外授業、と称して説得してくれたそうだ。
・・・まったく、学園長には頭が上がらんな」
「ねえねえっ、早く海入ろうよ!
ビーチバレーもしたいし・・・後砂の城とか作りたい!」
「おっ、いいな砂の城。
どっちが速くビー玉転がせるか勝負しようぜ!」
・・・わー、あれがDK(男子高生)か。
ああやって友情を育むんだね。(遠い目)
一十木くんと来栖くんに続くように、私達もコテージに向かった。
どうやらコテージは海を見渡せる丘の上にあるらしく、裏手には森があった。なんて言うんだっけ、オーシャンビュー?
「ふう、荷物も下ろしたし・・・行くわよ、海っ!」
「うんっ。
あ・・・でも私、泳ぎ苦手だからあんまり深い所はいけない・・・かな」
「大丈夫、いざとなったら私が助けるから」
『おー、渋谷さん男前。
さっすがパートナー』
「エレは泳げるのかい?
泳げないなら、俺が手取り足取り教えるけど・・・」
『んや、私パス。
ビーパラの中で日向ぼっこでもして見てるよ』
私がそう言ったら、みんな(゚ω゚)って顔をした。