第11章 バケーション
side 那月
「ふふ・・・♪」
「・・・ん?
どうした那月。何見て笑って・・・・・・あー、心羽か」
「はい♪
心羽ちゃん、可愛いですよねぇ」
「ま、確かにあの(パンダ柄)パジャマならな・・・」
「えー、翔ちゃんはいつもの心羽ちゃんは可愛いって思わないんですか?」
「、そりゃ・・・・・・可愛いって思ってるに決まってんだろ」
飛行機に乗りながら、セシルくんと喋ってる心羽ちゃんを見つめてたら翔ちゃんに声をかけられました。
心羽ちゃん、起きて歯磨きしてる最中に音也くんとセシルくんに連れて来られたからパジャマ姿なんだそうです。着替えはコテージに置いてあるそうなので、しばらくは心羽ちゃんのパジャマ姿が見れます♪
心羽ちゃんと仮パートナーになってから、僕は毎日がとっても楽しいです。
それは他のみんな・・・翔ちゃんや音也くん達も同じだと思います。だって、みんな心羽ちゃんと一緒に居るとのほほんふわふわになるんです。
「・・・にしても、心羽って変わってるよな。
なんて言うか・・・・・・一緒に居ると、なんとなく安心するっつーかさ」
「そうですねえ・・・のほほんふわふわです♪
心羽ちゃんは、きっと本物の歌姫さんなんですよ。きっと」
「・・・歌姫、ねえ。
誰が言ったのか知らねーけど、確かにあいつの歌ってる時の雰囲気は歌姫っぽいよな」
「はいっ♪
とっても恥ずかしがり屋なんですよ、きっと。
だから有名になりたくなかったり・・・僕達と仮パートナーを組むのがやっとなんだと思います」
「恥ずかしがり屋っつーか・・・何か違う気もするけどな。
けどまあ、テレビ1回だけしか出てないのに人気すげえとか・・・ほんと、さすがって感じだよな」
「それに、とーっても可愛いですし♪」
「そうそう、それに可愛・・・ってコラ那月。
あんまこう言う噂を本人の近くでしてるとさすがにバレるぜ?」
翔ちゃんにそう言われて、2人でそっと心羽ちゃんを見る。
すると心羽ちゃんは『、っくしゅんッ』とくしゃみをしてました。・・・ふふっ、なんだかいつ見ても可愛いです。
今日からのバカンス、心羽ちゃんともっと仲良くなれますように。