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音符のみつけ方

第17章 コンフュージョン


・・・タッタッタッたったっ!

ガチャッ!!



「もう逃げられないわよ、このちゃ・・・ん・・・」





月宮先生の声がする。

でも、なんでかその言葉が止まった。
え・・・どしたの?





「リンちゃん、走るの速いよ〜!
って、固まっちゃってどうしたの?なんか目を見開いてるみたい・・・だけ・・・・・・ど・・・。
・・・・・えええええええええっ!!!!??」





今度は音也の声。

だけど音也も月宮先生と同じく語尾が小さくなった。
そしてまさかの絶叫。


おいおい、一体全体どうしたってんだよ二人共。



・・・?
ん・・・?
あれ、今更ながらに違和感。
・・・なんか、口に柔らかい感覚が。





「・・・・・・どう言う、事なのかしらぁ?
ここは、そう言う行為をする場所じゃあ・・・ないのよ?」





ん?
んんん???
そう言う、行為・・・?

いよいよ訳が解らなくなってきた。
て言うか、ちっとも転倒時の衝撃が背中とかにこない。え、なんで?

月宮先生の言う事の意味もイマイチ解んないし、取り敢えず目を開け・・・・・・・・・。





『・・・・・、!!!!????』

「・・・っっ、・・・!!???
ご・・・っ、ゴメンっ!////」

『・・・あ、え・・・・・・。
・・・・・・~〜〜〜〜ッッ!!?///////』





声にならない悲鳴を上げるのはいつぶりか。

目を開けたら、超至近距離にレンの顔。
数秒だけど頭がフリーズした。


だって。
そんな。
まさか。
うわお。

私・・・・・・レンと、キスしてた・・・?


て言うか、ちょっと待って。
レンを見上げる体制で、しかも背中のすぐ下は床。

・・・・・・・・・もしかしなくても、押し倒され・・・てる?



あー、これが俗に言う床ドンってやつか。
凄いね、ついさっきまでレンと真面目な感じで会話してたのにまさかこう言う展開になろうとは。





「あらまあ・・・今度は2人して赤面?
・・・・・・ふふふふふふ・・・。
5秒以内に、離れろ」





私が状況を理解してると、月宮先生から世間の林檎ちゃんとは思えないようなひっくい声が発せられた。

さもなければ撃つ、とでも言われてるような気がした。

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