第17章 コンフュージョン
『・・・あぽときしっくす・・・?』
「そうデース」
『・・・え、それってくろの●しきのやばいくすりじゃ・・・』
「ザーンネン。あれはアポト〇シン4869・・・。
YOUに使ったのはアポトキシックス4649!
原材料と製法は企業秘密なのデース!」
『いやそれあきらかにまねしましたよね。
ぼうめいたんていがきぜつさせられてむりやりのまされたげきやくですよね?!』
「ま、まさかコノハを気絶させて・・・!?」
ぎょっとした表情を浮かべてセシルが早乙女学園長を見る。
でも早乙女学園長は何が面白いのかサングラスをキラーンとさせた。
「Miss.東椰が昨日買ったjuiceがMEの作ったがアポトキシックス4649入りだったのデス!」
『・・・はい?』
「きっちり1本だけに前もって注入しておいたのデス。
それが昨日、YOUが買ったjuiceだったのデスヨ」
『・・・・・・あー・・・じゃあ、まっちゃおれがそれだったわけですか・・・。
わたしがかってうりきれになったから、らっきーとかおもってたきのうのわたしをひっぱたきたい・・・!』
「BUT、寿命が縮んだり副作用があったりする毒薬なんてブッソーな薬じゃアリマセーン。
時が経てば戻るのでご安心を!」
『・・・まあ、さおとめがくえんちょうがそういうならそのうちもどるってしんじておきますよ』
金輪際抹茶オレを飲まないと誓った瞬間だった。
これはまたチートな企画に巻き込まれたな・・・と溜め息をついていると、不意にセシルがズボンのポケットから緑のシンプルな花がデザインされたスマホを取り出した。
「LINKのメッセージが届いたようです。
・・・オトヤと、リンゴからですね。
コノハを迎えに行ったはずのワタシがあまりにも遅いから、心配して探してるみたいです」
「あちゃー・・・。
・・・まあ、なっちゃったのはしかたないし・・・とりあえずみんなとごうりゅうしよっか」
あの2人、衣装合わせ楽しみにしてたしな。
こうなった以上は仕方ない。
ここは潔くみんなに喋るしかないよ。うん。