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音符のみつけ方

第17章 コンフュージョン


コンコンっ



「入ってマース!」

「サオトメ、ワタシです。
セシルです」

「オーウMr.愛島ですか〜、ドーゾ!」



がちゃっ



セシルに抱っこされながら、私は学園長室へとやって来た。

中に入れば執務机に向かって何やら作業してる早乙女学園長が居た。・・・当たり前って言えば当たり前だけど、早乙女学園長ってちゃんと仕事するんだなー。





「・・・・・・フム?
・・・セシル・・・その腕に抱きかかえているのは誰との子供だ?」

「なっ・・・!
ワタシは子作りなんてしていません!」

「隠し子とはいい度胸だ・・・正直に吐かないならば、今すぐにアグナパレスへ強制送還してやろう」

「ノンッ!!
母国でもニホンでも孕ませた覚えも身篭らせた覚えもありません!」

「ならばその見るからに心羽そっくりの幼女は何だ・・・?
まさか、心羽を・・・」

『さんもんしばいもそこまでにしないと、わたしおこりますよ。さおとめがくえんちょう』





聞くに耐えなくなってジト目で早乙女学園長を見る。
男2人なんちゅう会話してるんだ・・・。

迫真の演技を披露した早乙女学園長は私のその言葉に、けろりと表情を変えた。





「・・・フフフー、Meもまだまだ役者魂ケンザイ・・・ついついやってしまいマシタ」

「??
・・・あっ・・・もしかして、ワタシの事を騙したのですか?」

『だましたっていうか、さおとめがくえんちょうのきまぐれみたいなもんだよ』

「Sorry、Sorry。
BUT・・・中々いい線いってマシタよMr.愛島」

「むむ・・・さすがサオトメ・・・。
ラスボスながらに侮れませんね・・・」

『・・・で。さおとめがくえんちょう。
かくにんしますけど、わたしにどんなくすりつかったんですか?』





こんな奇妙奇天烈摩訶不思議な出来事が起きるなんて、十中八九・・・原因は早乙女学園長だ。


入学して半年。
ちょいちょいチート企画に付き合わされ・・・って言うか巻き込まれてきた私の第六感がそう反応してるんだから、間違いない。



セシルに抱き上げられながら、私は単刀直入に聞いた。

悲しきかな。
今の私の身長だと降りたら執務机に両肘を突いてる早乙女学園長が見えない。
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