• テキストサイズ

音符のみつけ方

第16章 フィーリング


お化け屋敷なう。


あ、ちなみに行きたいって言ったのは私。
精神的にくるものを最初に体験しといた方が後々ダメージ軽減出来ると思って。


ギィィ・・・


「っ・・・う、わあ・・・クオリティ高いね・・・」

『洋館をイメージしてるみたいですね・・・。遠近法を駆使して遠くに十字架が見えるようになってますよ?』

「あはは・・・これはかなり覚悟決めなきゃダメかも・・・。
このちゃんは、お化け平気なの?」

『得意では、ないですね・・・。
あ、でも触れられたりしなければ意外といけるクチです。寿さんは?』

「普通のお化け屋敷なら、そんなに怖くないから平気なんだけど・・・」

『・・・早乙女学園長、恐怖感を追求してますからね。進むしかないですし・・・もう少しゆっくり進みますか?』

「い、いやいやっ!
ゆっくり進んでもジワジワ精神削られる気がする・・・!
ここは男れいちゃん・・・覚悟を決めてこのちゃんを守り抜くよっ!」

『・・・やだ、寿さん今のトゥンクです』

「えっ、そう?」


ヒュウウゥ・・・


『、!
なんか今ヒヤッとしました・・・』

「う、うん・・・・・・。
・・・て言うか・・・なんか変な声が、」


ノ・・・・・・テ、・・・


『ほんとだ・・・なんだろ、』


・・・ロ・・・・・・、ヤル・・・


『ろ、やる??
うーん、上手く聞き取れませんね・・・』

「ちょ・・・このちゃん?
そんなにハッキリ聞こうとしなくても・・・、・・・!」




ゴトリ・・・














呪ッて・・・やル・・・









「っ、わああ!?」

『うっわビックリした・・・。
・・・うわー、特殊メイク・・・。こっちは火傷の跡、こっちは・・・切り傷かな。おお、血の気の無い感じもリアリティありますねー』






どこからともなく転がってきた、お化け役の人。

めっさ低い声で呪ってやる呪ってやると連呼し始める。周りは真っ暗だから、余計に恐怖心をそそる。
微かな光を頼りにその特殊メイクを近くで眺める。
・・・言わずもがなお化け役の人から「え、ちょ・・・なんでこの子ちっとも怖がってないの!?」と言う目で見られた。


寿さん、ここまだ洋館エリアの入口ですよ。
/ 196ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp