藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第7章 ♡Story31♡ 危機感
太輔side
「ッチ......ったく白々しいな、二人で行ってこいよ!」
「藤ヶ谷先生、あれマジでヤバイですってば......」
「......。」
わかってる、
それくらいわかってる......
あのままじゃ......
「ちょ、桂木さん!」
「廉、いきなりなんだよ......」
「うるせぇ!」
『......俺は彼女を、
百合ちゃんを諦める気は......ありませんから。
"宣戦布告"です。』
アイツに取られるって......でも、
『ねぇ、キスしよ!』
『おーい!!ふーじがやせんせーい!!』
『また明日ね太輔!』
『その気持ちだけでも、凄く嬉しい!』
『よし、出来たぁ!太輔、ご飯出来たよ!』
『行ってらっしゃい太輔!』
『今日の夕飯って何?』
百合との当たり前のように生活に慣れて......
アイツと居ることが、当たり前だった。
なんで俺は、
『何でそうやって黙んだよ......アンタみたいな奴が
大っ嫌いなんだよ...肝心なところでいつも黙る奴がよ!』
『......今なら、十分間に合うと思いますけど......
行かないんですか?』
『......余計なお世話かもしれないですけど......
ちゃんとはっきりした方がいいと思いますよ?』
いつも自分から行動に移せないんだろう......
もしかしたら俺は......
『私、もう大輔以外の人しか愛せないもん(笑)』
『ずっと私の傍に......居てくれる?』
『大輔のこと......ずっとずっと大好き!』
アイツが俺の目の前から消えることがありえないって思っているから?