藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第7章 ♡Story31♡ 危機感
「......柊さん!C組でロミオとジュリエットの劇をやっているんですよ。
よかったら行きませんか?」
「劇か......俺は大丈夫だよ。上演時間とか大丈夫?」
「大丈夫ですよ!」
「じゃあ行こうか。」
「はい!......そう、ですね(苦笑)」
百合と柊は教室を出ていこうとする。
ボソッ
「一気に距離を縮めるチャンスだぞ、柊......」
ムッ
(廉君めぇ......(睨))←敵意丸出し
「藤ヶ谷先生!"ボソッ..."貴方が止めなくていいいんですか?」
「ぇ......」
「『ぇ』って藤ヶ谷先生......(汗)」
「完全に油断してませんか?(苦笑)」
渉と高嗣は目をぱちくりさせながら太輔のことを
『信じられない』と言わんばかりに見る。
「いや、別に俺は......あくまで友達とs..「それがダメなんですよぉ(涙)」......。」
「いいですか藤ヶ谷先生?友達って言っても柊君だって一人の男です!
......藤ヶ谷先生だって気づいているんでしょ?
柊君が百合ちゃんのこと好きだってこと。」
「......。」
「百合ちゃんに限って、
藤ヶ谷先生以外の人を好きになるってことはありえないですよ。けど!
百合ちゃんは待っていたんじゃないですか?貴方が止めてくれるの......」
「っそれは......」
「北山先生の意見も、一理ありますね。
彼女、藤ヶ谷先生に止めてほしそうに見ていましたから......」
「......。」
「最近、サークルの方でも話題になってますよ。
デタラメとはいえ二人の距離が縮まっているような話、
ドラマが進むにつれて親密になってるって......」
「あの記事で大きく掲載されましたからな......
最近はファン達の熱りが少しずつ覚めてきて、
中には応援するような人も出てきましたし......」
「......。」