藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第7章 ♡Story31♡ 危機感
柊side
「じゃあ百合ちゃん、行こうか。」
「はい!変装......大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。"チラッ..."」
柊は太輔の方を見る。
「......。」
なぜ貴方は、
何も言ってこないんですか......
チラッ
「......。」
百合も太輔の方を見る。
「......。」
やっぱり、二人は
想い合っている......
けど......
『俺があげたブレスレット......着けてくれているんだね。』
『はい!このブレスレットっていろんな服に合いやすいので助かっています(笑)』
『大丈夫だよ......
だから......そんな顔をしないで......』
『っ柊さん......』
『でも今は......好きなだけ泣いていいんだよ?
君が泣き終わるまで、ずっとこうしているから......』
『ぅ.....ヒック...ヒック......』
『柊さんこれ着けてみたらどうですか?』
『ありがとう(苦笑)
どう、かな......』
『似合ってます!真ん中にいるミッキーがいい具合に(笑)』
『ですね(笑)
行きましょう行きましょう!』
ぐいっ
『っちょっと百合ちゃん!』
『っやっぱり君は、百合のことを......』
『えぇ、好きですよ。
俺が初めて......好きになった人ですから。』
貴方から彼女を奪ってもいいですか?
そんな簡単に手放してしまうのなら......
貴方から百合ちゃんを奪いますよ、藤ヶ谷さん......