藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第7章 ♡Story31♡ 危機感
他のメンバーも席に着き...
「メニューです......」
百合がぶっきらぼうにメニューを廉に渡す。←
ムッ
「......(睨)」
(この餓鬼!(怒))
「廉......(苦笑)」
A.N.JELLが座っているテーブル隣の席...
「あれれまさか本当に......(汗)」
ショートケーキを食べていた宏光が口に運ぼうとしたフォークを止め、
隣のテーブルに目をやった。
「A.N.JELLみたいですね。百合の様子を見ると......」
「「藤ヶ谷先生にそっくり......」」
生で初めて柊を見た高嗣と渉は、
口をぽかんと開けながら宏光と同じくフォークを止めていた。
「......ぁ、しぃぃ......」
二組のテーブルが隣同士だったことに気づいた百合は、
人差し指を口元に当て、『このことは内緒で。』と言うように太輔達に伝えた。
「わかった。」
太輔は小さな声で返事をした。
「......(微笑)
じゃあ、注文が決まったらいつでも私達に声をかけてください。」
微笑んだ後、百合は柊達に視線を戻した。
「わかった、ありがとう百合ちゃん(微笑)」
「......。」
「......。」
百合が仕事に戻ったのと同時に、太輔と柊の視線があった。
「藤ヶ谷さん、お久しぶりですね。あの時以来......」
「えぇ、そうですね......」
「......。」
「......。」
他愛のない会話を交わした二人だが、一言二言で途切れた。
「れ、廉さん......この状況は何なんでしょうか(汗)」
「何か険悪なムードが流れているように感じます......(冷汗)」
勇気と美男は二人の異様に重い空気を察し冷や汗をかいていた。
「俺が知るかよ......」
(なんなんだこの二人......
顔が似ている以外にも何か因縁でもあんのk...っあの、
ネックレス......)
二人に目を向けていた廉、
そして廉は偶然太輔の身につけているネックレスに目がいっていた......。