• テキストサイズ

彼氏アプリ

第4章 初デートは×××


 

キャーという人の悲鳴に、滝のような水の上を急降下していくボート。

絶叫系と呼ばれるその遊具が鈴花の目の前にはあり、カップルや家族連れの人々が行き交うこの場所。

わざわざ口にするまでもなく、鈴花と虎之助の二人は遊園地にやって来ていた。



当然、こうなってしまった経緯はある訳で――








 ◇ ◇ ◇


「そんじゃま、とりあえずは身体の相性から試してみるか」

「はぁ?!」



突然のキスのせいで思考能力を奪われ、気がつけば再びベッドの上に鈴花は押し倒されていた。

シーツに散らばった髪の一束を手に取り、虎之助は毛先に唇を落とす。

髪の毛に感覚なんて無いはずなのに。

虎之助の一挙一動には何故か鈴花の全身は敏感に反応してしまう。

 
/ 43ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp