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ゲームはお好き?

第2章 世界


柳「氷月、また痩せたのか?」

『そう見える?』

真「ああ、食事はしっかりととっているのか?」

『......』

ジャ「そろそろヤバいんじゃねーのか?」

柳生「それ以上は危険ですから、仁王君も心配していましたし」

丸「しっかり食えよ!」

切「氷月先輩...」

新学期早々に心配される

『大丈夫だよ。倒れる前に保健室に行くから』

幸「そう言う問題じゃないよ」

水島「今度、お弁当を作って来てあげる!」

『いらない』

水島「えー!氷月に食べて貰いたいのにー!」

『絶対に作ってくるな。自分の分だけ作れ』

水島「えー...」

仁「氷月、俺と一緒のA組じゃよ」

『あ、どうも』

仁「今来たんか?」

柳生「ええ、正門の所で皆さんとバッタリ会ってから」

柳「しかし、例年よりも人の集まりが早いな」

丸「よし!見に行くか!ジャッカルが」

ジャ「俺かよっ!」

真「早く見に行くぞ」

精市達は掲示板を見に行った

『雅治』

仁「なんじゃ?」

『言ってないよね?薬の事』

仁「言っておらん。お前さんが隠したいんじゃろ?」

『うん、これからも』

仁「わかっておる」

春の風が舞った

今年は高校生活最後の年である

学校に通いながら命を狙われる日々が再開する

このまま栄養失調で死ぬか、七不思議に殺されるか

私の道は2本しかない

それでも今年は楽しい年になるといいな

校長先生に長い話を聞き終わりクラスへと向かう

今年はA組で雅治と奈々と一緒だ

他は聞いてないから知らないや

今日はどこも部活はなく

昼になってレギュラー陣と奈々で正門をくぐった

最後尾にいる私は振り返り、学校を眺める

「......く......」

誰かが語りかけてきた

それはきっと生きている人間ではない

校舎から聞こえたから、七不思議だろう

呼ばれている、アイツらは私を殺したがっている

〈絶対に死ぬな〉

昨晩の公也の声を思い出す

仁「氷月?」

『帰ろう』

仁「ん」

生きる選択肢はもういらない

後は死ぬのを待つだけだ

何も抵抗はしない

早く来い、いつでも待っているから

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