第3章 M'sミュージックスタート?
一方、なぜ私とにこだけがM'sについて反対しているか、疑問に思っていた海未は穂乃果に電話をした。
とにかく海未は相談したかった。
だけど、何度電話をかけても穂乃果は出ない。
仕方ないので、ことりに電話することにした。
みんなもM'sについて不安を感じている。
それは見れば伝わる。
だけど、なぜ不安なのにしたいと思っているのか?
絵里や真姫も反対はするがしたいと思っている。
いや、客観的に見れていて意見を言っているだけで
反対ではない。
念を押しているようなものだろうか?
"それでもM'sとして活動出来る覚悟があるのか"ってことが言いたいのだろうか。
とにかく、海未には覚悟がないのだろう。
怯えているのだろう。子犬のように。
上手くいかなかったらどうしよう。
歌が思いつかず、声が出なくなって、踊れなくなってしまえばどうなるのだろう。
おばさんになってしまったら、アイドルといえるのか?
海未はとにかく気持ちを全部ことりにぶつけた。
それをことりは全部受け止めた。
上手くいかなかったら?
はじめの私たちは上手くいかなかったよね。
それでも、もがいてもがいてラブライブまで行くことが出来たんだよ。
歌が思いつかなかったら、合宿をしてあの頃のように考えよう。
声が出なくなってしまったら、声が出るようになるまで待ってるよ。
踊れなくなったら…?海未ちゃんが踊りを教えてくれたのに、そんなことあるはずない。でも、もしそうなってしまったら、みんなで踊りを教えるよ。ことりも穂乃果ちゃんも海未ちゃんのおかげで踊れるようになったから。
おばさんになったら…?シニアアイドルとして活躍できるかなぁ…
海はことりの言葉でとても安心した。
あぁ、上手くいかなくてもこの9人で生きていきたい。
そう海未は思った。
そして、みんなの思いはみんな"M'sとして活動したい"となった。