第16章 着物とか浴衣って、動きにくいよね
ジミーがすっとふすまを開け、中に入って行った。
・・・何か、私よりもおしとやか・・・
『って・・・ヤニ臭!!』
入った瞬間、煙草の独特の煙たさと、臭さが鼻についた。
トシの座ってる机の上を見てみると、山のように積み重なった吸殻が・・・
『・・・ヘビースモーカー?・・・それとも、ストレス?』
山「両方です」
『ふ~ん・・・大変そうですねえ、副長さん』
声をかけると、不機嫌そうに顔をあげた。
『・・・何で人のこと呼んどいてそんなに不機嫌なわけ?』
土「当り前ぇだろ・・・入ってきてそうそう色々言いやがって・・・」
そんなトシのことを見るとジミーは仕事があるから、と言って部屋から出て行った。
『話って何ですか?副長』
そう尋ねると、少し驚いたような表情になった。
『・・・なんですか?』
土「いや・・・以外と自然に副長って呼ぶからびっくりしたんだよ。」
・・・私だって敬語ぐらい使えるんですけど?