第10章 正当防衛って言ったらなんでもありじゃね?
真選組
沖「さっきから、何が大変なんですかィ?あ、もしかして、多、異変ってぇ意味ですかい?」
山「そんなわけないじゃないですか!!」
土「だから、何叫んでやがる!!ここは俺の部屋だよな!?」
土方が若干キレかけていると、また、スパーンッとふすまが開いた。
近「トシィ!!大変だぁ!!」
と、大声を張り上げたのは、泣く子も黙る真選組局長、近藤勲。泣く子も黙るとは、言っているが、ただのストーカー。
(おい!!)
土「近藤さんまで、一体どうしたっていうんだ?」
山「春菜ちゃんが・・・」
近「誘拐されたんだよぉ!!!」
・・・・・・・
土「はああああ!?」
近「いや、さっき電話がかかってきて、女中たちは預かったてぇ・・・」
山「ぼ・・・僕は偵察に行ってたら、偶然・・・」
沖「ていうかぁ、[たち]って春菜と誰のことですかねぇ?」
沖田はそういいながら、せんべいをぼりぼりと食べ始めた。
近「あ・・・そういえば・・・」
山「瑠維さんです!!」
「「何だとぉ!?」」
土方と沖田の声が見事にシンクロした。
土「どこだそれぇ!?案内しろ山崎ぃぃぃぃ!!!」
沖「パトカー使いやしょう!パトカー!!」
二人は、我先にと屯所から走って行った。
近「なあ、山崎?瑠維って、誰だ?」
山「近藤さんは知らなくていいですから!!」
近「ちょっと待ってぇ!?俺も行くからぁぁ!!」
二人の後を追って、山崎と近藤も飛び出した。