第9章 女の子は恐ろしい
『私とヤりたいの?』
少し、色気を含んだ声を出してみた。
すると、子分の男はゴクリと喉を鳴らした。
周りにいる子分達も若干興奮しているようだ。
春菜を見ると、真っ青な顔をしている。
『そっかあ・・・
じゃあ、お望み通り・・・
殺ってやるぞコラァ!!!!』
そういった瞬間、私は後ろにいる男の刀を振り払い、襟首を掴み、背負い投げをくらわした。
男「なっ!?」
『女なめんじゃねえぞ!!』
斬りかかってくる男たちの刀をはたき落しながら、回し蹴りをくらわせる。
すると、両端から男たちが殴り掛かってきたので、壁を使い、その二人の頭上でバク転しながらその勢いで、二人を蹴り上げる。
そして、春菜を捕まえている男の背後にまた、壁を使って回り込む。
その男の足首にだけ、水面蹴りを思いっきり叩き込んだ。
男「づああああ!?」
[きゃあ!?]
春菜が倒れこみそうになった所を、肩を掴み、自分の方に引き寄せる。
『ちょっと、目閉じてて』
そう囁くと、素直に目を閉じた