第9章 女の子は恐ろしい
春菜が目を閉じたことを確認すると、私は落ちていた刀を拾い上げた。
『はいは~い!!その企みはよく考えたと思うけど・・・
刀向ける相手には、気を付けないといけないよ~?』
子分1「なんだよ・・・この女ぁ」
子分2「強すぎだろ・・・」
当たり前でしょう??
あんたたちとは一緒にしてほしくないし・・・
そう思い、私は春菜を肩に担いだ。
[きゃあ!?]
悲鳴を上げたが、目は閉じたままのようだ。
そして、片手は春菜を抱えたまま、もう片方の手で刀を構えた。
いつもは、両手で構えますけどね★
そして、殺気を込めて相手を睨む。
すると、今まで黙っていた偉そうな男が口を開いた。
男「ははは・・・お前、何者だ?」
『ただの女』
男「ふざけるな!!そんな殺気を出せる奴が、ただの女なわけねえだろ!?」
知らな~い、聞いてないよおおおお!!!
私は、男たちに向かって走り出した。
ひるまずに叫びながら走ってくる男たちの体を斬りながら、さっきまで、私と会話していた男のもとへと走っていく。
そして、一気に加速させ、一瞬で男の目の前に来る。
驚いて声も出せない男に、
『バイバイ』
そういって、満面の笑みを向け、男を斬りつけた。