【ディアラバ】トリップしたら男でヴァンパイアになってました。
第2章 トリップしたようです
「僕達の家に、何か用だったのかな~?」
「用ってほどのことじゃ…ない…ですね。」
誰か…今の状況を私に教えてくださいお願いします。
だってさ!?ベットで寝て目が覚めたら寒いっておかしいでしょ!?
しかもトリップって……。
「それじゃ、僕からの用を伝えるね?」
グイッ
「うわっ。」
「君は男の子で~僕達と同じヴァンパイアなのに、どうしておいしそうな匂いがするのかなー?」
「は?」
すいません待ってください。
『男の子』『ヴァンパイア』…?
「すいません。あなたから見た僕の性別と種族…なんですか?」
「君は馬鹿なの?どこからどう見ても男の子でヴァンパイアだよ?」
「ありがとうございます…。」
なるほどね。通りで口調とかその他もろもろがおかしいのに納得がいきました!
でも、でもですね?
私の中身はそのままなんだよ!?
一体男の状態のキャラをどこで作ってるんだい!?
……私だよこんちくしょう!!
「君、名前は?」
「名乗って意味があるんですか?」
「まぁ、一応ってとこかな~。で?」
言わないなんて言わせないという目でしたよ…。
なら言うしかないじゃないか!
「僕は と言います。」
「へー!なんかヴァンパイアらしくない名前だね?」
そりゃぁ元々人間で女でしたからね!?
ま、幸い自分の名前が男でも女でも通用してたからセーフだった。
…この世界じゃどうかしらないけどさ。
「それじゃ、一名様ご案内♪」
「はい!?」
これが私の、逆巻家に暮らすはめになる出来事なのでした。