【ディアラバ】トリップしたら男でヴァンパイアになってました。
第5章 第五章 何が何だか……
ガヤガヤ ガヤガヤ
晩餐会が始まって数分。
…騒がしいね!?
ユイちゃんも来ているけど、違う部屋でのおもてなしのようで。
楽しんでいるといいけど…。
「なんだろ~。眠くなってきちゃった~。」
「確かに。人間の生活をしていたせいでしょうか。本来なら眠くない時間帯のはずなんですがね。」
「おい、お前。」
「………。」
「…!」
「はい!」
「お前…俺様を無視したな?」
「ち、ちがっ!ぼーっとしていただけで…!」
「…どうだかな。」
アヤト君が話しかけていたらしい。
気付かなかった……。
少し怒らしてしまったかな~?
表情が怖いですわ。オホホホホ
「……大丈夫か?」
「へ?」
「晩餐会なんて初めてだろ。体調とか悪くなってないか?」
「え……。あ、うん。大丈夫だよ。今の所は。」
「…そうか。辛くなったら俺様に言えよ。」
「あ……ありがとう。」
「気にするな。」
ア…アヤト君がデレただとぉぉぉぉ!?
い、いや、私がヴァンパイアだからだよね…。うん。
でも……嬉しい。
あー、やばい。顔赤くなってないよね!?
そりゃ外見は男だけど、中身は立派な乙女だから!
…おい、誰だ。
乙女なんてどこにいるんですかねぇ?w
とか言ったやつ!ちょっとこっちに来なさい!
……なんて、いないよね…。アハハ
「…そろそろ、皆部屋に戻ったらどうだ?眠いんだろう?」
「…そう…するかなぁ~。久しぶりだよ。こんなに眠いことなんて。」
「それはライトだけなんじゃないんですか?少なくとも、僕はそこまで眠くはありませんから。」
「俺は早く寝たい…。」
「シュウはいつも寝てるでしょ。」
「俺様はまだ眠くないぞ。」
「そうですね。一回部屋に戻りましょう。どうせ数日は滞在することになるんですから。」
「え?」
「おや。知らなかったんですか?」
「滞在…?えと…何日くらい?」
「さぁ?そこらへんは気まぐれ、です。」
「き、気まぐれ…ですか…。」
「そうだねぇ~。皆が帰りたいってなったら、帰る感じかな~。んふっ。」
「長くて5週間はいましたね。」
「長いですねぇ~。」
滞在、か。
ってことは、ユイちゃんもってことだよね?
うわ。どうなるんだろう。