【ディアラバ】トリップしたら男でヴァンパイアになってました。
第3章 初めまして、お世話になります
「それじゃ、待っててね~。」
そう言ってライト君が台所…じゃないね。
キッチンに向っていった。
…何をするおつもりで?
「僕はさ、上手く吸血できなくて。それで、ライトが血を用意してくれるんだ。」
私の疑問に答えるように、ふわっと微笑みながら話してくれたユマさん。
…何この人。女神って呼んでいい?
性別どっちかわかんないけど。
「僕は男だからね。よく女に間違われるけど。」
「えぇ!?」
すっごく中性的な顔立ちですね!?
髪型は確かに短いけどさ。
でも、女性と言われたら納得するし、逆に男性ですと言われても納得する…顔立ち…ですね。
「はい。紅茶にしたんだけど、大丈夫だった?」
「うん。大丈夫だよ。いつもありがとう、ライト。」
「ユマの為なら、僕は何だってするよ。」
……うん。性別聞かなかったらカップルに見えたのに……。
と、思っていたことが伝わったのかな。
ライト君がこっちを見ました。
「ねぇ、君。君は何年生になるのかな?」
「え?えー…と……何年でしょうね?」
現実では高2でしたけど、ここではそれが通用するのかどうか…。
「それなら、あいつから言われた。お前は三年だってな。」
「あいつって……。」
あ、君達のお父様か!
って、え?
ここにいることばれてるの?
「ふぅーん。それは残念だなー。色々したかったのに。んふっ。」
「い、色々とはなんでしょうか…?」
「聞きたいの?」
「いえ。」
私の精神が耐えていけるか不安です…。