第19章 ○○の計画
二口が私の髪を触ってる!
何でこんな事が普通に出来ちゃうの?
ドキドキしてるのが気付かれませんように…。
まどか は緊張しながらそんな事を思っていた。
……なんかまどか 凄い姿勢正しく座ってる。
リラックスしなよ。
見てて俺まで緊張するんだけど!
「まどか 肩の力抜きな。緊張してんの?」
そう言って二口はまどか のギュッと肩を揉む。
「ふぇ!?だっ、だって緊張しちゃうよ!?中々無いでしょ、こんな事って!美容院だったらまだしも……」
私は二口だから余計に緊張しちゃうんだけどさ……。
「あー。そういえば俺も確かに人の髪の毛乾かすのまどか が初めてだ。」
「えっ、そうなんだ!?手慣れてるから他の子にもしてるのかと思ってたよ。」
二口はその言葉を聞いて一瞬固まる。
そしてまどか の肩を掴んで自分の方に顔を向かせた。
「!!二口?ど、どうしたの?」
まどか はいきなりの事で戸惑っていた。
「まどか はさ俺が遊んでそうに見えるの?」
「えっ…えっと……二口きっとモテるだろうからそう思っただけで……。」
まどか は近くに二口の顔があるため顔を見ることも出来ず赤い顔で俯きながら話した。
「……まどか 、俺の顔見て。」
二口にそう言われまどか は赤い顔のまま顔をあげた。
「……俺は別にモテないよ?だから遊んでもいないし、軽い男じゃないから。」
二口はまどか をジッと見ながら言い聞かせるように誤解だと話した。
「ご、ごめんね…。嫌な思いさせちゃって……。」
まどか が謝ると
「わかって貰えればそれでいいよ。」
二口はまどか の頭を撫でてまた正面を向かせ髪の毛を乾かし始めた。