第19章 ○○の計画
「お待たせー。はい、ドライヤー!」
まどか はリビングに居た二口に渡した。
二口は近くのコンセントにドライヤーを繋げ
「まどか 髪乾かしてやるからこっち座って」
まどか を自分の前に座らせようとした。
「へっ!?別にこのままでいいから!」
まどか はあたふたしながら手を振り
座らないと断った。
「このままだと風邪引いちゃいますけど?」
「じゃ、じゃあ自分で乾かすよ!ドライヤー返して?」
「いや、返さねぇよ。せっかく俺が優しくしてんだからたまには甘えたら?」
二口はまどか に向けてフッと笑顔を見せた。
まどか は二口の笑顔を見た瞬間
キュンと胸が鳴る。
あぁ、二口の笑顔ヤバイ………。
もう甘えちゃお……。
まどか はぽぉーっと頬を赤くさせ
まるで引き寄せられるように大人しく二口の前に座った。
フフっ素直じゃん。
二口は大人しく座ったまどか の頭を軽く撫でて髪の毛を乾かし始めた。