第19章 ○○の計画
……俺ってやっぱり軽そうに見えるのか。
いや、確かに俺は女の子は嫌いじゃないし
一年の頃はよく他校の女の子と遊んでた。
まぁ、遊んでないっていうのは嘘になるけど
まどか と知り合ってからはそういう事に興味が無くなったのは事実だし全く遊びにも行かなくなった。
俺は心を入れ替えたつもりだよ。
……今日まどか に遊園地に遊びに行こうと誘ったら軽い男だと思われてしまうかな。
二口はまどか の髪を乾かしながら考え込んでいた。
「ねぇ、二口。夕飯食べた?」
二口が考え込んでいた時にまどか が話しかける。
「…………。」
「二口さーん?聞いてます?」
返事をしない二口を不思議に思いまどか はバシバシと二口の腕を叩いた。
「?まどか どうしたの?」
「どうしたの?じゃないよ。話しかけてるのに返事もしないし!」
「悪りぃ、考え事してた。」
「まぁ…いいけどさ、二口は夕飯食べたの?」
「夕飯は食ってねぇよ。」
「じゃあ家で食べて行かない?これから夕飯食べようと思ってたんだ!」
「えっ、良いのか?親父さんの分は?」
「お父さんの分はまた違うの作るし大丈夫!ちなみに夕飯はハンバーグだよ!」
「まどか がどうしても食ってけって言うなら食ってくけどなっ。」
むぅ。上から目線だし。
「無理に食べてけとは言ってません!」
あっ、しまった。
まどか の機嫌損ねちまった。
「んなふて腐れるなよ。一人で夕飯も寂しいだろ、一緒に食べてやるから!」
フフっやっぱり何だかんだいっても二口は優しいんだね。
「まどか 、髪の毛乾いたよ。」
二口はドライヤーをテーブルに置いた。
まどか は立ち上がり
「二口、色々とありがとね!」
ニコッと笑顔を二口に見せキッチンへと向かった。