第19章 ○○の計画
夕方過ぎになり三人は青根宅を後にする。
二口がまどか の家に行こうとすると小原が引き止めた。
「駅とは逆方向じゃん!どこ行くんだよ!」
「悪りぃ、俺ここの家に用事あるから先帰ってくれねぇ。」
二口はまどか の自宅を指して話した。
「ここの家って岬の家だよな。
了解、じゃあな!」
小原と女川は二口に手を振り別れた。
二人は帰り道。
「なぁ、女川。何気に二口は岬と仲良しだよな。よく言い争いはしてるけれど。」
「確かに仲良いいよね。二口は岬ちゃんの事名前で呼び捨てだしさ。青根の場合は判るよ?幼馴染みだし。」
「だよな!岬が初めてバレー部来た時から呼び捨てだったような……。元から知り合いだったのかもな。」
「そんな感じがする。岬ちゃんは小さくて可愛いよなぁ。俺は滑津っちとよりも岬ちゃんのほうが好み!」
「うわー……ロリコン……」
「はいー!?岬ちゃんは同級生だし!ロリコンじゃねぇわ!」
「別に歳なんて関係ないよ。幼く見える子を好きな時点でロリコンなんだよ。」
「そうなのか!?歳だけの問題かと思ってた!小原は全く岬ちゃんに興味ないよな。」
「まぁな、年下にしか見えないし。下手すりゃら小学生に間違われるじゃないか?ランドセル背負ってても違和感ないだろ。」
「うわっ、珍しい。小原が毒舌吐くとは。
本人が居ないからって言いたい放題だな。」
「岬本人に聞かれたらボコボコにされる…確実に。」
「ぶはっ!ボコボコにされてる姿見たい!」
二人は駅までそんな話をしながら帰っていた。