第19章 ○○の計画
翌日。
二口と小原、女川が青根宅に期末テスト勉強をする為に集まっていた。
「普通教科は良いとしてさ、専門教科の多さは半端無いんだけど」
女川が教科書片手にうんざりしていた。
そんな女川に小原は
「専門教科が多いのは工業高校の宿命だろ。授業聞いてればわかる問題ばっかだぞ?」
余裕の一言を発した。
「いいな、小原は余裕そうで。青根はどう?専門教科は余裕?」
「………………テスト範囲内の教科書読んで計算問題さえ理解出来れば分かる」
だよなー。
青根は意外と真面目に授業受けてるやつだもんな。
「二口はどうよ?…………って、二口勉強する気ねぇだろ!」
教科書だけ開いてぼんやりしていた二口に女川が突っ込んだ。
「あ、悪りぃ。ボケッとしてた。」
「青根の家で勉強しようって誘ったの二口のくせに一番ヤル気ないじゃん」
小原は二口を見て呆れていた。
「二口も俺の仲間だなっ!」
ヤル気の無い二口に女川が手を出し握手を求めた。
「俺はお前の仲間じゃねぇよ!赤点なんて取る訳ねぇじゃん。」
二口はヘッと笑い手を払い除けた。
「俺も赤点までは取らねぇよ!」
「はいはい、そんな事よりも早くテスト勉強しなよ。」
小原が話にわって入り言い争いをやめさせた。
また黙って勉強に取り組む四人。
まどか 家に居ればいいけど…。
二口だけはまたぼんやりとしていた。